対話型アンドロイド開発の経緯

昨日の報道の補足です。

以下は、アンドロイドに託したメッセージです。

The leading edge of android & AI
知識、経験、技術、見識、情熱
あなたという知的財産を、次代の幹部、社員に引き継ぐ
Management innovation
社員一人一人に、あなたの意思を伝える
社員一人一人に耳を傾ける

 

開発の経緯

弊社会長洪本は、かねがね未来を創り上げるという強い信念を持っていました。その一つが、冨士見リサイクルセンターです。洪本には、もう一つ夢がありました。それは、マルコー商会を300年企業にしたいという夢です。

そのためには、創業者の精神を、いかに継承していくかという課題が出てきます。そうした目的を実現するために、アンドロイドを手がけることになりました。足掛け7年、プラントが日本最先端であるように、日本最先端のアンドロイドも完成いたしました。アンドロイドは、科学的な人材開発を手がけている株式会社プレジデントワン様の人工知能の技術を融合したアンドロイドです。

現在、日本では人口減少と共にこの15年間で企業数が100万社、実に20%減少しました。しかも、日本を支えてきたオーナー企業がどんどん減少しています。今まで日本企業を支えてきたのはオーナーの精神です。この企業家精神がどんどん失われていく、この危機感が背景にあります。弊社は、洪本のたぐいまれなる企業家精神を発揮され、ここまで成長してきました。

この貴重な精神を、いかに次の世代に引き継ぐか、マルコー商会の精神を、300年にわたり継承していきたい、この願いをかなえるアンドロイドになっています。洪本の精神、思考回路、困ったときの対処法、人生観などまさに洪本そのものの精神が人工知能化されています。

アンドロイドが語りますと100時間以上、経営について語ってくれます。この精神がアンドロイドを通じて、数多くの社員の皆さまに継承されていくことになります。困ったときはこうする、努力とはこのようにすると、社員の皆さん、一人一人に説いかけていきます。

なぜ、アンドロイド

私たち人間は、形のないものに、大事なことを相談したり、悩み事を打ち明けたりすることは得意ではありません。コンピュータの画面に向かって、仕事の悩みや課題を話しかけようとはしません。スマホに向かって、話しかけるとしても、大事な仕事の問題解決のために、使いません。機械的なロボットにも話しかけません。

リアルなアンドロイドに向き合えば、まさに人に話しかけるように、一人一人は心を開き、自らの問題を問いかけていきます。むしろ、判断を誤らせる感情を動員せずに課題をアンドロイドに話しかけることで、冷静に物事に向き合うことができます。